大阪市 - 北区
「キタ=梅田」がある大阪市北区には、西日本最大級のオフィス街が広がる
大阪市北区には西日本最大ともいえるオフィス街および繁華街を形成する梅田エリアがあり、それを取り囲むように中之島・堂島・中津といったオフィス街が数多く存在する一大オフィス街である。
通称「キタ」と呼ばれる梅田には、大阪梅田ツインタワーズ、グランフロント大阪などの大型オフィスビルが集積。
1日の平均乗降者数250万人というターミナル駅・JR大阪駅には、東海道本線・山陽本線(京都線・神戸線)・福知山線(宝塚線)・阪和線・関西空港線・大和路線・おおさか東線・大阪環状線など多数の路線が乗り入れ、徒歩で乗り換え可能圏内には大阪メトロ御堂筋線・谷町線・四つ橋線、私鉄の阪急電鉄・阪神電車などが集まり関西の各エリアの通勤や移動のハブとしての役割を果たすとともに、百貨店各社をはじめ数多くの商業施設が集積している。
大阪市北区のビジネス・オフィス街は、梅田エリアのうめきた2期「グラングリーン大阪」(2024年開業予定)をはじめ、近年の大規模な再開発によって引き続き供給が高まる見通しである。
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大阪市北区の主要ビジネス・オフィス街
西日本最大級の都心「キタ」こと梅田エリアのオフィス街
大阪市北区・梅田は、明治時代に現在の西梅田エリアに大阪駅が建設されたことを契機に、JR・地下鉄・阪神・阪急など多くの鉄道が乗り入れる大都市へと変貌を遂げてきた。
各線の大阪駅・梅田駅を中心とする「キタ」は、難波~心斎橋の「ミナミ」とともに大阪の二大都心として知られ、商業施設が密集するなかに、梅田センタービル、ABC-MART梅田ビル、清和梅田ビル、明治安田生命大阪梅田ビルなど数多くのオフィスビルが集積している。
さらに近年の大規模な再開発により企業数・オフィスストックともに飛躍的な増加が見込まれる。 2022年に開業したJR大阪駅南側に位置する大阪梅田ツインタワーズ・サウスをはじめ、北側の「うめきた2期」開発では2024年に総貸室面積約33,000坪の大規模オフィスビル「グラングリーン大阪」が誕生予定。
西側の旧大阪中央郵便局跡地にも、再開発により地上40階建てのJPタワー大阪が2024年に竣工予定であり、供給が一気に増加することは確実である。
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大型ビルの集積する中之島エリアのオフィス街
「中之島」は、北区南部を流れる堂島川と土佐堀川の中洲となるエリアで、江戸時代には蔵屋敷が立ち並び、船による交易が盛んに行われていた。近代になると商業やビジネスが栄えるとともに、官公庁や図書館・中央公会堂などの文化施設の集まるエリアへと発展。近年は再開発により中之島三井ビルディング、中之島セントラルタワー、中之島ダイビルなど高層・大型のオフィスビルが集積し、2024年には中之島クロスも竣工予定である。
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梅田に隣接、ブランド力を誇る堂島エリアのオフィス街
堂島は梅田エリアのすぐ南側の一帯で、最寄り駅はJR東西線・学研都市線の北新地駅や大阪メトロ四つ橋線の西梅田駅、京阪電車の渡辺橋駅・大江橋駅など。各線の大阪駅・梅田駅からも徒歩圏内と交通アクセスも良く、古くからオフィス街として大手企業が本社や西日本の拠点を構えてきた。
近年では隣接する梅田エリアの大規模再開発に伴って移転する企業が増え、最盛期のオフィス数には及ばないものの、いまだにブランド力は非常に高く、近鉄堂島ビル、JRE堂島タワー、堂島アバンザなどの大型オフィスビルが集積する。
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大阪市北区でおすすめの賃貸オフィス物件3選
関西随一のビジネス・オフィス街として不動の地位を有する大阪市北区で注目のオフィス物件を紹介する。人気物件はすぐに埋まってしまうこともあるため、気になる物件はぜひ早めのチェックを。
大阪市北区梅田エリアのおすすめ賃貸オフィスビル「JPタワー大阪」
JPタワー大阪は、JR大阪駅の新改札口(西口)と直結、西梅田駅 徒歩2分、(阪神)大阪梅田駅 徒歩2分という好立地の、地上39階建て、地下3階の2024年3月に竣工予定の高層ビルです。建物内にはオフィス、商業施設、レストラン、ホテル、劇場などのテナントが入居予定であり、マルチテナントビルとして機能する。
JPタワー大阪は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)に貢献する取り組みもを行っており、活動としてはバリアフリー認定、雨水・中水の積極利用、節水機器の導入、旧局舎の保存利活用、エリアマネジメント組織等への参画、イベントによる地域活性化などがあります。CASBEE大阪みらいSランクも取得済みであり、CASBEEウェルネスオフィスの取得も目指している。
BCPの耐震性能としては、震度6強の地震に対しても安全性を発揮するJSCA基準耐震グレード「上級」を取得予定であり、3回線スポットネットワーク受電方式を電力供給に導入、停電時にはビル側の非常用発電機から共用部の照明や避難防災設備等に最大72時間電力供給可能となる。
「JPタワー大阪」ポイント
- 日本最大級1フロア約1,200坪の整形無柱空間
- アクセス:JR大阪駅直結/Osaka Metro四つ橋線西梅田駅 徒歩2分/阪神本線大阪梅田駅 徒歩2分/JR東西線北新地駅 徒歩5分
- 構造:鉄骨造・一部SRC・RC造
- 延床面積:約227,000m2
- 事務所総貸室面積:約67,200m2 (約20,300坪)
- エレベーター:高層・中層・低層 各6台、シャトルエレベーター6台
- 駐車場:387台
- 賃料:お問い合わせください
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大阪市北区梅田エリアのおすすめ賃貸オフィスビル「グランフロント大阪タワーA」
グランフロント大阪は、梅田貨物駅跡地の再開発事業によって開業した複合施設で、イベント会場や企業ショールーム、カンファレンスルームなどを備えた「ナレッジキャピタル」・ホテル・分譲住宅・オフィスビルのタワーAと、4棟の高層ビルと200以上の商業施設からなる。
グランフロント大阪タワーAは、2013年に竣工した地上38階/地下3階の大型オフィスビルである。JRや私鉄の各路線が乗り入れる関西最大のターミナル駅・大阪駅の改札から直結通路で3分と、通勤やビジネスに最適な立地を誇る。省エネにも配慮し、CASBEE不動産環境認証Sランクを取得している。
「グランフロント大阪タワーA」ポイント
- アクセス:IR各線大阪駅より徒歩3分/Osaka Metro御堂筋線梅田駅より徒歩4分/阪神本線大阪梅田駅より徒歩5分/阪急電鉄各線梅田駅より徒歩6分
- 構造:鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
- サイズ:187,800.00㎡ (56,809.50坪)
- エレベーター:乗用 30台 貨物用 2台
- 駐車場:326台 (高さ 3,000mm)
- 賃料:お問い合わせください
「グランフロント大阪タワーA」の詳細を見る 「グランフロント大阪タワーA」の詳細を見る
大阪市北区中之島エリアのおすすめ賃貸オフィスビル「ダイビル本館」
ダイビル本館は、歴史ある中之島エリアに建つ地上22階/地下2階の高層オフィスビルで、中之島3丁目共同開発の第三期工事として2013年に竣工した。
低層階は、関西を代表する建築家の渡辺節が設計したネオロマネスク様式の旧本館の外観を生かし、ファサードとして復元したことで知られている。同じく内装も、エントランスホールの床タイルや吹き抜けの手すり等を再利用し、豪華な装飾が施された天井も型取りして再現している。
CASBEE大阪OF THE YEAR 2013最優秀賞・事務所部門賞/大阪都市景観建築賞/「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」選定。停電時には非常発電機により15VA/㎡分の電源を約30時間供給可能だ。
最寄り駅は京阪線の渡辺橋・中之島駅、OsakaMetro肥後橋駅と、大阪市内はもちろん京都方面へのアクセスも良好だ。
「ダイビル本館」ポイント
- アクセス:京阪線渡辺橋駅より徒歩1分、OsakaMetro四つ橋線肥後橋駅より徒歩5分、京阪線中之島駅より徒歩6分
- 構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
- サイズ:延床面積48,197.75m2(約14,579.82 坪)
- エレベーター:10基
- 駐車場:96台
- 賃料:お問い合わせください
梅田のオフィスビルの特徴と選択のポイント
阪神・阪急・大丸と3つの百貨店やファッションビルが集結する梅田エリアは、商業地としても関西最大の規模を誇る。
オフィスビルも低層階にブティックやレストランが入居するタイプが多く、近隣にも飲食店が多いため、ランチやカフェ・終業後の食事にも事欠かない。
また、梅田の地下街は日本で最大の面積を誇り東京八重洲の2倍以上、新宿の3倍以上とされている。地下街には大阪メトロやJR・私鉄各線の駅改札があり、オフィスビルの地下階と直結していることも多い。
こういった駅直結のオフィスビルは通勤や営業時に雨に濡れずに移動できるため、採用活動にも好影響をもたらすだろう。
梅田のオフィス街、今後の再開発等の展望は
大阪梅田の再開発で最大のプロジェクトといえば、2002年から続く「うめきた」エリアである。
うめきた地区の再開発は1期と2期に分かれており、先行して2013年に竣工・開業した1期エリアは「グランフロント大阪」、2024年に一部まちびらきが行われる2期エリアは「グラングリーン大阪」と名付けられ、南街区西棟および東棟の竣工が11月に控えている。
また2024年3月には、旧大阪中央郵便局跡地には「梅田3丁目計画」としてJPタワー大阪が竣工予定であり、梅田駅からワンブロック北側の中津には(仮)うめきたオフィスPJが2024年7月の竣工を控えている。
さらに2024年秋には、JR大阪駅と直結した大阪ステーションシティに新駅ビル「イノゲート大阪」が開業予定。低層階には飲食店、中層階は書籍や文具の販売とカフェ・ラウンジのあるオフィスサポートフロア、家具や設備が完備されたサービスオフィス形態のフレキシブルオフィスとなっており、その上には貸会議室とオフィスフロアが設置される。
大阪市北区や梅田でのオフィスの新規供給は急増する見通しである。
大規模な再開発で発展を続ける大阪市北区・梅田のオフィス街
北区の他にも大阪のオフィス街は数多いが、その中でも梅田を中心とした「キタ」のオフィス街は規模やオフィスビルの数、イメージともに西日本トップクラスである。
2024年から2025年にかけて、うめきた2期をはじめとする大規模な再開発の竣工が続き、大阪市北区・梅田のビジネス・オフィス街がますます発展することは間違いないだろう。